MALANOCHEWritten and Directed by GUS VAN SANT

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『MALA NOCHE』BACKGROUND 3

サウンドトラックから聴こえる、独自の音楽センス

『マラノーチェ』は250万の低予算映画であるため、サウンドトラックに貴重な予算を割けるはずはないのだが、かなりいいバランスに仕上がっているのは、もちろんガス・ヴァン・サントの音楽センスだろう。まず、タイトルが示す通り、音楽は、ウォルトがベティにジョニーのことを話すシーンや、ウォルトがペッパーと夜について話すシーンなど、Karen Kitchen Compilationより、それぞれ、A. Sandayoの「Hasta La Victoria」、Violeta Tarraの「Gracias a la Vida」、ウォルトらがスーパーで買い物するシーンでは『Mariachi/Salsa/Kitsch』から「Sams Samba 30」、ジョニーたちとクルマでぶっ飛ばすシーンでは、『Tejano!』の「Oigame Diosito1」、ジョニーがクルマの窓から銃をぶっ放すシーンでは『Authentic Mexico』のから「La Barco de Oro」などの楽曲が使用されており、メキシカンの懐かしい感じや、激しい感じに合っている。そして自身も音楽を作り、CDも2枚出しているガスらしく、また予算がないためか、ウォルトがゲーセンでジョニーと話すシーン、ジョニーにカネを渡して寝ようとするシーンで自分が作曲した音楽をつけている。そして象徴的に使われているのが、スリーター・キニー、ル・ティーグル、ビキニ・キルらの前のポートランド・シーンを牽引したオール・ガール・バンドのNeoboysの「Never Come Down」(『History of Portland Punk Vol.1』)が明るく楽観的なスパイスを効かせている。



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